ACELA EXPRESS
Boston, MA - Washington, DC
731.2 km / 457 miles


Acela Logo「アセラ・エクスプレス」(Acela Express)はアムトラックを代表する高速列車で、全線電化の高規格路線を最高時速150マイル241キロ)で走ります ただし最高速で走行できる区間はボストンニューへブン間にある18マイル29キロしかなく、その他の区間では時速135マイル217キロ)以下に制限されています  アセラの走る北東回廊線(Northeast Corridor)は高速列車専用路線と思われがちですが、都市部ではコミュータートレイン(通勤列車)と路線を共用していますし、細い鉄製の架線柱は錆ついています、架線の張り方も頼りなく、また枕木が木製の場所もあります。 もっと驚いたのは途中で貨物の引込線が分岐していくのを見たときです。 北東回廊線はアムトラックが所有する路線ですが、貨物列車の乗り入れもいまだに行われているのです。 このように高規格といっても、日本の新幹線のレベルとは程遠いものがあります。 アセラと同じ区間には「リージョナル号」が走っています。 「アセラ」と「リージョナル」は日本でいう「のぞみ」と「こだま」の関係と同じです。 日本の新幹線のような過密ダイヤではなく、運転間隔に余裕があるこの路線では、リージョナル号が1運行中にアセラに追い越されることは多くて1回なので、所要時間にそれほどの違いはありません。 「速度差」というより、アセラはビジネス客(金持ち)、リージョナル号は一般客(庶民)といった目的別列車と考えた方がよいです。 2006年11月の改正で、ニューヨークとワシントンDCの両駅を午前6時00分から午後8時00分まで1時間おきに発車するようになり、利便性が向上しました。 列車の編成は電気機関車2台で客車6両を挟んだ集中動力式で、フランスのTGVなどと同じ方式です。 客車はファーストクラス1両、ビジネスクラス4両、カフェカー1両の固定編成です(優等列車なのでコーチ車は連結されていません)。 定員はファーストクラス44人、ビジネスクラス260人の合計304人になります。 ファーストクラスは1のシートレイアウトで、座席の幅は58センチ、前の席までのシートピッチは107センチあります。 ファーストクラスの乗客には駅では「アセラ・クラブ」(ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDCの4駅に設置)が利用でき、車内では食事、飲み物、新聞が提供されます。 ビジネスクラスは2のシートレイアウトで、座席の幅はファーストクラスより若干狭い53センチ、前の席までのシートピッチはファーストクラスと同じ107センチあります。 ビジネスクラスの乗客は「クラブ・アセラ」は使用できません。 また車内での食事・飲み物・新聞のサービスもありません(編成中央にあるカフェカーをご利用下さい)。 ファーストクラス、ビジネスクラスとも車両の一部にはテーブルが備えてある向かい合わせの座席があり、商談や小グループには最適でしょう。 座席の上には荷物置場のスペースがあり、飛行機のオーバーヘッドビンのスタイルと同じでドアが付いているタイプです。 大きな荷物を持っている方には、乗降口付近にある大型荷物置場を使用してください。 大型荷物置場に荷物を置くと席にいる間は目が離れてしまうので、チェーン鍵などを用意していた方が安心できます。 そのほかの情報としては、この列車は座席、トイレともに身障者対応となっています。 ここまでいかにも見てきたような感じで書いてきましたが、私はまだアセラに乗ったことがありません。 「乗ってみたい」といつも思っているのですが、なかなか実現しません。 だって高いんだもん。

ここからは少しマニアックな話となります。 アセラの電気機関車は3相交流非同期モーターを使用し、機関車2台の合計で12300馬力になります。 今はアムトラックが一括管理している北東回廊線ですが、以前はいくつかの鉄道会社が所有していたので電化方式に違いがあります。 そのためアセラの機関車はそのすべての電力に合うようなシステムになっています。 この路線には3種類の交流電化方式があり(25kV 60Hz AC、12kV 60Hz AC、12kV 25Hz AC)、機関車は走行中に自動的にシステムの変更を行います。 アセラは両端に機関車が付いているので編成の向きは変えずに運行していると思ったのですが、どうもそうではないらしいです。 調べてみると、南行きでファーストクラスが先頭のこともあれば、北行きでファーストクラスが先頭のこともあるのです。 ということは編成の向きが変わっているということです。 ではアセラはいつもファーストクラスが先頭で走っているのか 、というとそうではなく、南行きでビジネスクラスが先頭、北行きでビジネスクラスが先頭という例もあるのです。 ですからどの向きで来るかはその時にならないと分かりません。 せっかくの固定編成なのだから編成の向きを変えずに走れば、ホームでの乗車位置などを特定できるのでさらに利便性が上がると思うのですが、この規則性の無さはアムトラックらしいですね。 もうひとつ頭を悩ませてくれたのはパンタグラフの向きです。 アセラの電気機関車1台にはシングルアームのパンタグラフが2つ装着されています。 2つを同時に上げて走ることはありませんが、もし2つとも上げたとすると「<>」こんな格好になります。 このようにアームの向きが左右で違い、走行中は1つしか使用しないということは、向きが「<」か「>」のどちらかになるはずです。 では一体どちらのパンタグラフを使用するのが正しいのか、という疑問が浮かびました。 これまた色々と調べてみたのですが、例えば進行方向が「←」だとすると、パンタグラフは前の機関車が「 >」、後ろの機関車も「>」になっていることが多いです。 ただし、まれに進行方向が「←」で、パンタグラフが前後の機関車とも「<」「<」で走っている場合もあります。 アームの向きにかかわらず両方向に走行できるようですが、機関車2台のパンタグラフは常に同じ向きをしています。 つまり「<」「<」や「>」「>」は見かけますが、「<」「>」や「>」「<」のコンビは見ません(これをアセラのパンタグラフ平行の法則と名付けましょう)。 強いてプロトタイプをひとつに決めるとすれば、先頭客車はビジネスクラス車(ビジネスクラス・エンドカーという)で、進行方向が「←」だとすると、パンタグラフは前後の機関車とも「>」「>」という、下の基本編成図の列車が左側に走ってゆくのが一番見かけるパターンです。 バックマン製のアセラ・エクスプレスHO・Nゲージをお持ちの方は、模型で再現する際の参考にして下さい。 バックマンのアセラは色々な人の評価を見る限りでは模型の出来はなかなか良いようです。 客車内部のレイアウトは「TGVweb」のアセラ・エクスプレスのページで公開されていました。 ご覧になりたい方はこちらからどうぞ。 また360360.comアセラの車両内部の上下左右360度が見れる画像を提供しています。

Acela Train Consist

Train Gif: Alex Stroshane of Amtrak Prototype & Model

Acela Express

 

「Acela」とは「Acceleration」(加速)と「Excellence」(優秀)の造語から来ています。 「加速」は良いかもしれませんが、「優秀」とはいえない車両です。 アセラの編成はボンバーディア社(Bombardier, Inc)が製造したものですが、致命的な故障・不具合がいくつかありました。 記憶に新しいところでは、2005年にディスクブレーキに亀裂が見つかり、数ヶ月に渡り運休という大問題になりました。 でも乗車記などによると車内の居住性はよろしいようで、褒め言葉の方をよく目にします。 デザイン的にもすっきりとしていて好感がもてます。 濃紺の屋根にシルバーのボディーという配色も落ち着いていて好きですね。 そのシルバーの車体に鮮やかな青のアセラのロゴが映えます。

 

列車情報:

 

運行区間

Boston, MA - Washington, DC

Map

距離

731.2 km / 457 miles

運行日

毎日

所要時間

6時間30分 (最速の南行き列車)

使用車両

アセラ車両

編成

ファーストクラス、ビジネスクラス、
カフェ

 

停車駅情報:

 

停車駅

時間帯

距離

標高

備考

Boston - South

MA ET

0 km

  m

 

Boston - Back Bay

MA ET

1.6 km

 m

 

Route 128

MA ET

17.6 km

  m

 

Providence

RI ET

68.8 km

 m

 

(Kingston)

RI ET

112.0 km

 m

通過

(Westerly)

RI ET

139.2 km

 m

通過

(Mystic)

CT ET

153.6 km

  m

通過

New London

CT ET

 168.0 km

 m

平日の1日1往復のみ停車

(Old Saybrook)

CT ET

196.9 km

 m

通過

New Haven

CT ET

249.6 km

 m

 

(Bridgeport)

CT ET

276.8 km

 m

通過

Stamford

CT ET

 312.0 km

  m

一部通過

(New Rochelle)

NY ET

339.2 km

 m

通過

New York - Penn. Station

NY ET

369.6 km

 12 m

 

Newark

NJ ET

385.6 km

5 m

 

(Newark Airport)

NJ ET

390.4 km

 6 m

通過

Metropark

NJ ET

408.0 km

17 m

一部通過

(New Brunswick)

NJ ET

420.8 km

12 m

通過

(Princeton Junction)

NJ ET

446.4 km

21 m

通過

Trenton

NJ ET

462.4 km

 12 m

平日の1日1往復のみ停車

(Cornwells Heights)

PA ET

 488.0 km

12 m

通過

(North Philadelphia)

PA ET

508.8 km

30 m

通過

Philadelphia - 30th Street

PA ET

515.2 km

6 m

 

Wilmington

DE ET

555.2 km

10 m

 

(Newark)

DE ET

 574.4 km

 27 m

通過

(Aberdeen)

MD ET

617.6 km

24 m

通過

Baltimore

MD ET

665.6 km

27 m

 

BWI Airport

MD ET

683.2 km

24 m

一部通過

(New Carrollton)

MD ET

716.8 km

33 m

通過

Washington

DC ET

731.2 km

15 m

 

アムトラックの駅のみ全駅掲載で、都市部のコミュータートレインの駅は省略しています。
(  ) の駅はアセラ・エクスプレスの通過駅です。



|     駅検索ページ    |    アムトラックのページ    |    ホーム    |